学校法人 函館龍谷学園

認定こども園 龍谷幼稚園 -りゅうこくようちえん-

もうすぐ生活発表会!

園長先生のひとりごと

子どもが小さいのは今だけ

9月30日(月)

先週の金曜日は親子遠足でした。
お天気にも恵まれ、虫たちにも恵まれ(?)楽しい1日を過ごせたように思います。
親子遠足でレクを楽しんだりする園もありますが、当園は「親子」で遊ぶことを目的としているので、この日は皆さん親子で楽しむ姿が見られて、とても嬉しく思いました。
子どもだけを遊ばせて、シートの上でお母さん同士のお喋りに花を咲かせている方も何名かおられ、そこは少し残念でしたが。

いつも思います。子どもが小さいのは今だけで、中学生くらいになったら一緒に出かけることも少なくなってしまうのに、と。
このような話をすると、今現在が大変なんだから、そんなこと言われても余裕がない!と仰る方もいます。
でも、実際に子どもが自立して必要とされる場面が減った時に、ふと思う瞬間がくると思います。
「あの時もっと遊んであげれば良かった」「面倒くさがらないで絵本を読んであげれば良かった」「もっと話を聞いてあげれば良かった」
それを経験しているからこそ、今を大切に過ごしてほしいと思います。

子育て真っ最中のうちは、自分の時間も少ないですし、イライラすることも多いかもしれません。
でも、子どもが小さいのは今だけですし、必要とされることがどれだけ貴重か、そして必要とされなくなる日を想像してみてください。
もちろん、無理強いではありませんが、子どもとの時間は親の心に残る思い出作りでもあるんです。
小さな可愛い子どもたちと遊ばないなんて、損ですね😊

主体性とは?

9月10日(火)

朝晩が涼しくなり、1日のうち過ごしやすい時間が増え、暑がりの私はとてもありがたいです。
それでも日中はまだまだ暑く、短い時間ですが、子どもたちは元気に水遊びを楽しんでいます。

さて、表題の「主体性とは?」ですが、辞書で調べると「自分の意思・判断に基づいて行動すること」とあります。
龍谷幼稚園では、この主体性を何より大切にして園児と関わっています。
はたから見ると、放任しているだけのように見える場合もありそうですが、「子ども主体の保育」は、子どもがやりたいことを「ただ」やらせるだけではないのです。
保育教諭(専門家)として「教育的に」「安全に」「安心して活動ができる」よう計画し、子ども一人ひとりの様子や成長を見ながら、子ども自身が選択できる環境を整えます。
もちろん、この中には常に「先生」と言う人的環境も含まれています。
どのような人的環境なのか?
大人も子どもも、「答え」は自分が持っています。
例えば子どもの「どうしたらいいかな?」という問いかけや、友だち同士のトラブルの際「〇〇すれば?」「△△しなさい」「私ならこうする」というアドバイスをしがちですが、当園では自分で答えを見つけてほしいので「どうしたいの?」「どうなりたい?」「じゃぁ、どうすればいいかな?」という質問を繰り返してみます。
少し時間はかかりますが、こうしていると自然に自分の中から答えを見つけられるようになっていきます。
自分で出した「答え」ですから、納得して発言・行動ができますね。
大人が子どもにしがちな「アドバイス」という優しいコントロールで、子どもの主体性を阻むことがないよう気を付けています。

いよいよ令和7年度の園児募集が始まります。
龍谷幼稚園は、上記のような保育に自負をもって取り組んでいます。
願書の準備はできていますので、是非お知り合いをご紹介ください。

頼る・甘えるの違い

8月21日(水)

前回の投稿から1か月以上が経っていました。
あっという間に夏休みも終わりましたが、今年の夏も暑い日が続き、元気な子どもたちを後目に、私は少しバテ気味でした・・・
さて、いよいよ2学期が始まり、園内が賑やかな声で満たされています。
始業式での子どもたちの笑顔を見て、幼稚園が始まるのを楽しみにしてくれていたのが、よくわかりました。
2学期も、子どもたちと楽しく活動していきたいと思っています。

当園では、自分で出来ることは自分でしましょう、と子どもたちに伝えています。
でも、困っている時や、自分で出来ない時は先生に言ってねとも伝えますし、なるべく自分で出来るように援助もします。
もちろん「最初から甘えない・やる努力はする」が前提ですが。
この前提はとても重要です。
「自分で出来ないことをしてもらう(頼る)」と「自分で出来ることをしてもらう(甘え)」では、意味合いが全く違うからです。
近年、子ども本人が自分で出来るかどうかも気付けないほど、保護者が身の回りの全てをお世話している場面を見かけます。
子どもは時間をかければ自分で出来るのに、それを待つことが出来ない大人の勝手さも、そこには見え隠れしています。
例を挙げると、登園時さっさと靴を脱がせて靴箱に片付けたり、自分の持ち物を持たせなかったり。
「手伝った方が楽」だから、してしまう大人の行動だと思います。
そして、子どもがある程度の年齢になったら、今までさせてこなかったのに「自分で靴を履きなさい!」「荷物を持ちなさい!」と、言いそうな気もします・・・
出勤前であったり、帰宅して夕飯の準備がある場合など、早くしなければならないのは、十分に理解しているつもりです。
ただ、子どもへの手助けが必要な場面を見極め、自立しようとする子どもたちを、家庭と園の双方で見守っていきたいと考えています。