学校法人 函館龍谷学園

認定こども園 龍谷幼稚園 -りゅうこくようちえん-

子どもだって一人の人間

園長先生のひとりごと

子どもだって一人の人間

6月30日(月)

先日、築地本願寺で行われた「まことの保育セミナー」に参加してきました。
「まことの保育」とは、浄土真宗の教えを基軸とした保育のことです。

今回のセミナーでは、子どもを「一人の人」として尊ぶ保育について学びました。
多くの大人は、子ども(特に未満児)に対し「子どもだからまだ理解していないだろう」「ごまかしがきく年頃だ」と思っているかもしれません。
それは間違いで、子どもは「大人の不誠実さに気付いてるけど、合わせてくれている」のです。
例えば「イヤイヤ期」と呼ばれる時期にも、子どもはちゃんとした理由があって泣いたり怒ったりしているので、大人は何が嫌なのかを知ろうとすることが大切です。
泣いたら抱っこで解消しようとする、これは残念ながら良い関りではありません。
「この人は、いつも真摯に向き合ってくれない」と理屈ではない部分で感じてしまいます。
抱っこは素敵なアタッチメント(愛着)ですが、捉え違いに気を付けたいものです。

どんなに小さな子どもでも、まず、どうしたのか・何があったのか・どうしてほしいのかを言葉に出して聞く、それから、そうだったんだね・嫌だったんだね・それをしたかったんだねと共感します。
言葉を話せない年齢であっても、尊重されていることは理解できるのです。
このような関りを続けることによって、子どもとの信頼関係が構築されます。
目に見えない信頼でつながると、1歳でも理性が働くそうです。
そばにいる大人との関係性で、子どもの心は変化するということですね。

私たちの喜び

4月21日(月)

しばらくひとりごとも言わず(?)忙しい毎日を過ごしていました・・・
気付けば4月も半ばを過ぎ、時間があっという間に過ぎていることを実感します。

さて、今日は保護者の皆様に目を通していただきたい文面があります。
函館の私立幼稚園は、北海道私立幼稚園協会(北私幼)という公益社団法人に属しています。
北私幼では、毎年1回テーマを設定して作成する「カマラード」という広報誌を発行しているのですが、この「カマラード」に寄稿しました。
たくさん伝えたいことはあったのですが、文字数との兼ね合いでギュギュッと要約したものになります。
龍谷幼稚園では何を大切にしているかを知っていただけると思いますので、是非ご覧ください。
下記をクリックするとご覧になれます。

カマラード

3学期が始まりました!

1月20日(月)

午前中の始業式では以上児クラスが集まり、仏参をしました。
3学期はあっという間に終わってしまうけど、みんなは一つお兄さんお姉さんになる準備をしますよ、と伝えました。
ふじ組は小学生に、ぼたん組は龍谷幼稚園のリーダーに、さくら組は次のさくら組のおともだちのお世話ができるように、それぞれが意識しながら心の準備をしていけるよう願っています。

この冬休み中に、札幌へ研修に行ってきました。
いつも心に響くお話をして下さる先生の講座でしたが、今回もまた大いに背中を押されて帰ってきました。
先生はひまわりが好きで、庭に植えていたそうです。
そのひまわりが、ある台風の日に根元から倒れており、残念だと思いながらも翌日犬の散歩に出かけると、野のひまわりは台風が来たのにも関わらずしっかり立っていたのを見て、野生のひまわりは強いな、台風でも倒れない、根が強いからだ、と感じたそうです。
庭のひまわりは、お世話をして育てられているから根が弱かったのだと先生は言います。
これは人間にも言えることで、周りの大人が子どもの世話をし過ぎると、子どもの心(根っこ)が脆くなります。
自ら考える子にしていく、育つ力を養うことが大切なんだと仰っていました。
このような内容を、保護者の皆様へ今までもおたより等でお伝えしてきましたが、私たち幼児教育の現場にいる者として、子どもの根を強く(自ら考える子)する、根っこ育てを改めて大切にしていきたいと感じた研修でした。