学校法人 函館龍谷学園

認定こども園 龍谷幼稚園 -りゅうこくようちえん-

3学期が始まりました!

園長先生のひとりごと

3学期が始まりました!

1月20日(月)

午前中の始業式では以上児クラスが集まり、仏参をしました。
3学期はあっという間に終わってしまうけど、みんなは一つお兄さんお姉さんになる準備をしますよ、と伝えました。
ふじ組は小学生に、ぼたん組は龍谷幼稚園のリーダーに、さくら組は次のさくら組のおともだちのお世話ができるように、それぞれが意識しながら心の準備をしていけるよう願っています。

この冬休み中に、札幌へ研修に行ってきました。
いつも心に響くお話をして下さる先生の講座でしたが、今回もまた大いに背中を押されて帰ってきました。
先生はひまわりが好きで、庭に植えていたそうです。
そのひまわりが、ある台風の日に根元から倒れており、残念だと思いながらも翌日犬の散歩に出かけると、野のひまわりは台風が来たのにも関わらずしっかり立っていたのを見て、野生のひまわりは強いな、台風でも倒れない、根が強いからだ、と感じたそうです。
庭のひまわりは、お世話をして育てられているから根が弱かったのだと先生は言います。
これは人間にも言えることで、周りの大人が子どもの世話をし過ぎると、子どもの心(根っこ)が脆くなります。
自ら考える子にしていく、育つ力を養うことが大切なんだと仰っていました。
このような内容を、保護者の皆様へ今までもおたより等でお伝えしてきましたが、私たち幼児教育の現場にいる者として、子どもの根を強く(自ら考える子)する、根っこ育てを改めて大切にしていきたいと感じた研修でした。

もうすぐ生活発表会!

12月5日(木)

いよいよ今週の土曜日が生活発表会です。
園内は、元気な歌声や楽しい活動をしている声で毎日にぎやかです。

龍谷幼稚園では、子どもが「自分で選ぶ」「自分で考えて決める」「自分から行動する」ことを大切にしています。
保育者が指導・教え込み、子どもたちが一斉に同じ活動をしていたのは、もうずいぶん昔のことです。
自ら考え・選択して行動することは、自分に自信を持つために大切な体験で、その体験が少しずつ自己肯定感を育んでいきます。
「誰かの指示がなければ行動できない子」は大人になってからも、自分に自信が持てないのです。

もう一つ大切にしていることは、「遊びから学ぶ」です。
4月に進級・入園してから、各クラスでの活動や異年齢の関わりを通して、子ども同士のぶつかり合い・譲れない場面・我慢することや譲ること・譲られること・みんなで協力して何かを成し遂げること・達成感や自己有用感を持てる体験や保育者との繋がり…すべてが遊びの中で学びとなっていきました。

当園の大切にしているこの2つが、発表会の演目の中に表れています。
お遊戯やオペレッタなども素敵な発表ですが、龍谷幼稚園の大切にしている活動を発表演目にして、皆様にご覧いただけることが何より嬉しいです。

どうぞ、当日をお楽しみに!

承認欲求

10月21日(月)

最近はよく使われる言葉ですが、私が若い頃にはそれほど耳にしなかったように思います。
辞書で調べると「他人から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい、という欲求のこと」と書かれています。
大人も子どもも自分が認められたいと思う気持ちは同じで、認められると心が満たされ、やる気にもつながります。
ただ、気を付けなければいけないのは、承認することと似ているようで全く違う「おだてる」ことです。

承認とは、相手が何をして何を思っているかを正しく知った上で評価すること。
おだてるとは、状況を理解していないのに適当に誉めて調子づかせることです。

「みてみて!」「今日こんなことしたよ!」という場面で、子どもは親に認めてほしいと思って話しているのに、適当な相槌や誉め言葉を言っていると、子どもは本当に承認されているかどうかを察知します。
また、親が言うことを聞かせたい時に子どもを誉めまくっても、本当の誉め言葉ではないことが子どもはちゃんとわかるので、結果意味のない言葉になってしまいます。

幼い頃から正しく承認されていたら、子どもはどうなるか?
いつも私が口にする「自己肯定感UP」です。
そこが安定していれば、自分以外の人も大切に思える人間になります。

当園では、園児の思い・結果に至るまでの背景やプロセスを理解し、気持ちや行動を承認することに重きを置いています。
きっと、信頼している大好きなお父さん・お母さんに認められたら、もっともっと心が満たされるはずですね。