三つ子の魂百まで
7月12日(金)
「幼いころに形成された性格は年齢を重ねても変わらない」というような意味です。
三つ子とは3歳までという意味合いのようですが、私の立場からすると3歳というより幼児期の区切りである6歳までと感じます。
年長児(6歳)までに形成された人格が、大人になっても人格の土台になるという感覚です。
例えば「そんなの無理だよ」「なんでわからないの」「本当に悪い子だね」「どんくさい」「恥ずかしがり屋だから」と言われ続けている子は、自分がそのような人間だと思い込みます。
「できる・できない・夢はかなう・かなわない」というような気持ちは、幼児期に周りの大人に言われてきた言葉が根拠になって作られる「思い込み」です。
マイナス要素がある大人の発言によって、本当はできるのに自分にはできないんだと思い込んでしまうこともあるのです。
園での活動中に、悪い言葉を使って友だちを傷つけたり、思い通りにならないと叩くなどの行為をする園児がいます。
これは、保護者や兄姉から言われる・されていることをそのまましているな、と私は思っています。
子どもは黙っていても、周りの環境でいつか悪い言葉を覚えていくものですし、子どものうちに通る道でもあります。
ならばせめて、人間形成に大きな影響があるとされている6歳までは、ポジティブな言葉や環境で過ごせるようにしたいと思いませんか?
ネガティブな言葉で影響を与えるよりも、「ありがとう」「応援してるよ」「大好き」「がんばってるね」「きっとできるよ」などのポジティブな言葉がけで「良い思い込み」を作りましょう。
良い思い込みは、自己肯定感にプラスな影響を与えます。
身体も大切ですが「心が元気である子ども」を育てたいですね。