学校法人 函館龍谷学園

認定こども園 龍谷幼稚園 -りゅうこくようちえん-

承認欲求

園長先生のひとりごと

承認欲求

10月21日(月)

最近はよく使われる言葉ですが、私が若い頃にはそれほど耳にしなかったように思います。
辞書で調べると「他人から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい、という欲求のこと」と書かれています。
大人も子どもも自分が認められたいと思う気持ちは同じで、認められると心が満たされ、やる気にもつながります。
ただ、気を付けなければいけないのは、承認することと似ているようで全く違う「おだてる」ことです。

承認とは、相手が何をして何を思っているかを正しく知った上で評価すること。
おだてるとは、状況を理解していないのに適当に誉めて調子づかせることです。

「みてみて!」「今日こんなことしたよ!」という場面で、子どもは親に認めてほしいと思って話しているのに、適当な相槌や誉め言葉を言っていると、子どもは本当に承認されているかどうかを察知します。
また、親が言うことを聞かせたい時に子どもを誉めまくっても、本当の誉め言葉ではないことが子どもはちゃんとわかるので、結果意味のない言葉になってしまいます。

幼い頃から正しく承認されていたら、子どもはどうなるか?
いつも私が口にする「自己肯定感UP」です。
そこが安定していれば、自分以外の人も大切に思える人間になります。

当園では、園児の思い・結果に至るまでの背景やプロセスを理解し、気持ちや行動を承認することに重きを置いています。
きっと、信頼している大好きなお父さん・お母さんに認められたら、もっともっと心が満たされるはずですね。

子どもが小さいのは今だけ

9月30日(月)

先週の金曜日は親子遠足でした。
お天気にも恵まれ、虫たちにも恵まれ(?)楽しい1日を過ごせたように思います。
親子遠足でレクを楽しんだりする園もありますが、当園は「親子」で遊ぶことを目的としているので、この日は皆さん親子で楽しむ姿が見られて、とても嬉しく思いました。
子どもだけを遊ばせて、シートの上でお母さん同士のお喋りに花を咲かせている方も何名かおられ、そこは少し残念でしたが。

いつも思います。子どもが小さいのは今だけで、中学生くらいになったら一緒に出かけることも少なくなってしまうのに、と。
このような話をすると、今現在が大変なんだから、そんなこと言われても余裕がない!と仰る方もいます。
でも、実際に子どもが自立して必要とされる場面が減った時に、ふと思う瞬間がくると思います。
「あの時もっと遊んであげれば良かった」「面倒くさがらないで絵本を読んであげれば良かった」「もっと話を聞いてあげれば良かった」
それを経験しているからこそ、今を大切に過ごしてほしいと思います。

子育て真っ最中のうちは、自分の時間も少ないですし、イライラすることも多いかもしれません。
でも、子どもが小さいのは今だけですし、必要とされることがどれだけ貴重か、そして必要とされなくなる日を想像してみてください。
もちろん、無理強いではありませんが、子どもとの時間は親の心に残る思い出作りでもあるんです。
小さな可愛い子どもたちと遊ばないなんて、損ですね😊

主体性とは?

9月10日(火)

朝晩が涼しくなり、1日のうち過ごしやすい時間が増え、暑がりの私はとてもありがたいです。
それでも日中はまだまだ暑く、短い時間ですが、子どもたちは元気に水遊びを楽しんでいます。

さて、表題の「主体性とは?」ですが、辞書で調べると「自分の意思・判断に基づいて行動すること」とあります。
龍谷幼稚園では、この主体性を何より大切にして園児と関わっています。
はたから見ると、放任しているだけのように見える場合もありそうですが、「子ども主体の保育」は、子どもがやりたいことを「ただ」やらせるだけではないのです。
保育教諭(専門家)として「教育的に」「安全に」「安心して活動ができる」よう計画し、子ども一人ひとりの様子や成長を見ながら、子ども自身が選択できる環境を整えます。
もちろん、この中には常に「先生」と言う人的環境も含まれています。
どのような人的環境なのか?
大人も子どもも、「答え」は自分が持っています。
例えば子どもの「どうしたらいいかな?」という問いかけや、友だち同士のトラブルの際「〇〇すれば?」「△△しなさい」「私ならこうする」というアドバイスをしがちですが、当園では自分で答えを見つけてほしいので「どうしたいの?」「どうなりたい?」「じゃぁ、どうすればいいかな?」という質問を繰り返してみます。
少し時間はかかりますが、こうしていると自然に自分の中から答えを見つけられるようになっていきます。
自分で出した「答え」ですから、納得して発言・行動ができますね。
大人が子どもにしがちな「アドバイス」という優しいコントロールで、子どもの主体性を阻むことがないよう気を付けています。

いよいよ令和7年度の園児募集が始まります。
龍谷幼稚園は、上記のような保育に自負をもって取り組んでいます。
願書の準備はできていますので、是非お知り合いをご紹介ください。