学校法人 函館龍谷学園

認定こども園 龍谷幼稚園 -りゅうこくようちえん-

子どもだって一人の人間

園長先生のひとりごと

子どもだって一人の人間

6月30日(月)

先日、築地本願寺で行われた「まことの保育セミナー」に参加してきました。
「まことの保育」とは、浄土真宗の教えを基軸とした保育のことです。

今回のセミナーでは、子どもを「一人の人」として尊ぶ保育について学びました。
多くの大人は、子ども(特に未満児)に対し「子どもだからまだ理解していないだろう」「ごまかしがきく年頃だ」と思っているかもしれません。
それは間違いで、子どもは「大人の不誠実さに気付いてるけど、合わせてくれている」のです。
例えば「イヤイヤ期」と呼ばれる時期にも、子どもはちゃんとした理由があって泣いたり怒ったりしているので、大人は何が嫌なのかを知ろうとすることが大切です。
泣いたら抱っこで解消しようとする、これは残念ながら良い関りではありません。
「この人は、いつも真摯に向き合ってくれない」と理屈ではない部分で感じてしまいます。
抱っこは素敵なアタッチメント(愛着)ですが、捉え違いに気を付けたいものです。

どんなに小さな子どもでも、まず、どうしたのか・何があったのか・どうしてほしいのかを言葉に出して聞く、それから、そうだったんだね・嫌だったんだね・それをしたかったんだねと共感します。
言葉を話せない年齢であっても、尊重されていることは理解できるのです。
このような関りを続けることによって、子どもとの信頼関係が構築されます。
目に見えない信頼でつながると、1歳でも理性が働くそうです。
そばにいる大人との関係性で、子どもの心は変化するということですね。

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